相続登記や預貯金の払戻しなど相続手続を複数予定しているのですが、相続登記をすると戸籍は返却されませんか

相続登記や預貯金の払戻しなど相続手続を複数予定しているのですが、相続登記をすると戸籍は返却されませんか

 相続登記(名義変更)の際に、原本還付の請求をすれば登記が完了した時点で戸籍は返却されます。しかし、その他の相続手続を予定されている窓口によっては、原本の提出が必要であり戸籍が返却されないことも予想されます。そのため、法定相続情報証明制度のご利用をオススメします。これは戸籍の代わりになるものであり、法務局から無料で複数部発行してもらえます。法定相続情報を発行してもらうためには、事前に手続が必要になりますので、詳しくはこのHP上の「法定相続情報」をご覧になっていただくか、司法書士総合相談センターしずおか(054-289-3704)にお問い合わせください。

父が亡くなりました。相続人は長男の私と二男です。祭祀承継者は長男である私と取り決めたため、私がお墓を建立しました。私と二男で遺産分割をする際、お墓の建立代金は相続財産で負担するものと考え、多めに相続財産の分配を要求しましたが、二男は拒否しました。お墓の建立代金は誰が負担すべきなのでしょうか

父が亡くなりました。相続人は長男の私と二男です。祭祀承継者は長男である私と取り決めたため、私がお墓を建立しました。私と二男で遺産分割をする際、お墓の建立代金は相続財産で負担するものと考え、多めに相続財産の分配を要求しましたが、二男は拒否しました。お墓の建立代金は誰が負担すべきなのでしょうか

 お墓を建立した、ということはお父様の遺骨を納めるためだと思われます。遺骨についての所有権は祭祀承継者にあると考えられていますので、どのように管理するかは祭祀承継者であるあなたに委ねられます。祭祀承継者であるあなたが、納骨のためにお墓を建立することを考え、代金については弟さんと話し合いをして、お互いが納得する割合で負担するということも考えられます。弟さんが納得しない場合には、あなたが負担せざるを得ないでしょう。

「申出は、複数の相続人がすることが可能ですか」に回答しました。

申出は、複数の相続人がすることが可能ですか

 はい、可能です。

 ところで、再交付の申出は、申出人しかすることができません。したがって、法定相続情報一覧図を必要とする複数の相続人が共同で申出をすれば、共同申出人全員が再交付の申出ができることになります。

 共同で申出をする際には、申出書に別紙を付ける等して、申出人の表示を列挙する必要があります。

「相続欠格にあたる相続人や相続放棄をした相続人がいるので、その旨を記載しておきたいと思いますが、氏名の横に併記すればよろしいでしょうか」に回答しました。

相続欠格にあたる相続人や相続放棄をした相続人がいるので、その旨を記載しておきたいと思いますが、氏名の横に併記すればよろしいでしょうか

 相続欠格や相続放棄の旨の記載のある法定相続情報一覧図の保管及び写しの交付申出はできません。

「遺産分割協議をせずに遺産を分けようと思っているので、法定相続情報一覧図に法定相続分を記載しようと思っていますが、相続人の氏名の横に併記すればよろしいでしょうか」に回答しました。

遺産分割協議をせずに遺産を分けようと思っているので、法定相続情報一覧図に法定相続分を記載しようと思っていますが、相続人の氏名の横に併記すればよろしいでしょうか

 法定相続分の記載のある法定相続情報一覧図の保管及び写しの交付申出はできません。

「兄弟姉妹が相続人であって、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹(いわゆる半血の兄弟姉妹)と父母の双方を同じくする兄弟姉妹(いわゆる全血の兄弟姉妹)がいる場合、法定相相続情報一覧図にはどのように記載すべきでしょうか」に回答しました。

兄弟姉妹が相続人であって、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹(いわゆる半血の兄弟姉妹)と父母の双方を同じくする兄弟姉妹(いわゆる全血の兄弟姉妹)がいる場合、法定相相続情報一覧図にはどのように記載すべきでしょうか

 続柄は、単に「姉」や「妹」と記載します。具体的な法定相続情報の記載方法ですが、図形式で法定相続情報一覧図を作成する場合には次の図(法務省HPから引用)のように記載します。


 なお、被相続人と相続人を単に列挙するいわゆる列挙形式の場合(下図。法務省HPから引用)には、その別を記載することができませんので、法定相続分を確認する必要がある場合には、相続手続きをおこなう金融機関等から別途戸籍を提出するよう求められると考えられます。


(文責 酒井俊季)

被相続人との続柄の表記は、例えば、被相続人の子であれば単に「子」とするべきなのでしょうか、それとも「長男」や「二男」とするべきなのでしょうか

被相続人との続柄の表記は、例えば、被相続人の子であれば単に「子」とするべきなのでしょうか、それとも「長男」や「二男」とするべきなのでしょうか

 原則として、相続人が子である場合の続柄は、単に「子」として記載することになります。

 法定相続情報一覧図は被相続人とその法定相続人が判明すれば良いので、単に「子」と記載すれば足りますが、「長男」や「二男」といった記載でも問題ありません。また、相続人が配偶者の場合の続柄については原則として「配偶者」という記載となりますが、例えば夫が亡くなった場合には「妻」という記載でも構いません。

「法定相続情報一覧図は、一般的によく見られる相続関係説明図のように、被相続人を起点として相続人を線で結んだ図の形式によるものでなければなりませんか」に回答しました。

法定相続情報一覧図は、一般的によく見られる相続関係説明図のように、被相続人を起点として相続人を線で結んだ図の形式によるものでなければなりませんか

 被相続人及び相続人を単に列挙する記載でも問題ありません。

 被相続人が誰であるか、相続人が誰であるかが判明するのであれば、一般的によく見られる相続関係説明図のように被相続人を起点として相続人を線で結んだ図の形式によらなくても構いません。このような身分関係を図示する方法では、例えば先妻の子と後妻の子というような機微な関係性が明示されてしまい、これを望まない相続人もいると考えられますので、被相続人と相続人を単に列挙する記載でも問題ありません。

「被相続人の死亡以前に亡くなった子供がいるときは,その子供の死亡年月日を記載すべきでしょうか」に回答しました。

被相続人の死亡以前に亡くなった子供がいるときは,その子供の死亡年月日を記載すべきでしょうか

 代襲相続がある場合(ご質問の場合、被相続人の死亡以前に亡くなった子供に子(被相続人から見れば孫)がいる場合にはその子(孫)が相続人となること。)には、代襲した相続人(孫)の氏名に「代襲者」と併記し、亡くなった子供については「被代襲者(何年何月何日死亡)」と記載する必要があります。この場合、被代襲者の氏名を具体的に記載しても問題ありません。

 一方、代襲相続が無い場合には、法定相続情報一覧図は戸籍等の記載から分かる、被相続人の死亡時点における同順位の相続人(の氏名、生年月日、続柄)を表すものであるため、被相続人の死亡以前に亡くなった子供がいる場合、その子供の氏名、死亡年月日等を記載した法定相続情報一覧図の保管及び写しの交付申出はできません。